麻雀とボクシング、将棋と合気道、その共通点は?
教えることで気づかされることが多いなあとしみじみ感じています。
今年5月に入会したちゃっぴーは、知人から
「合気道を始めてどう?」と尋ねられると、「楽しいよ!」と答えているそうで、そう聞かされるとこちらとしてもとても嬉しい。
ちゃっぴーは
「合気道の楽しさってなんだろう?」
と考えてみたらしい。
彼女の分析によれば、合気道は将棋や囲碁のような面白さ、空手やボクシングは麻雀と同じような面白さだということだ。
彼女は麻雀も将棋もどちらもやるそうで、何となくどちらも強そうなのである。そして道場にはサンドバッグがあるのだが、それを遊びで打っている彼女のパンチはなかなかのものだった。ボクシングの経験があるのだろうか?
それはともかく、麻雀と将棋で合気道を表現する人は初めてだ。
「どういうこと?」と聞くと
彼女はどちらも面白いと思うけれど、面白さの質が違うと感じるそうだ。麻雀では、たまたま良い牌が回ってきてラッキーパンチで勝ってしまうことがある。ラッキーパンチ(lucky punch)とは、ボクシングで、格下の選手が打ったパンチが偶然に効果的に当たり相手を倒す場面で使われる言葉だ。
かたや将棋は、定石はあるがその先は無限に何通りも手があり、努力を重ねれば積み重なり実力がつき、結果、番狂わせがない。
そこが合気道の面白さと通じるそうだ。
「合気道はどうしたら上手くいくのか、上手くいかないのはどうしてなのか、考えて考えて技を上達させるので将棋や囲碁のようであり、考えることが楽しい。」
と彼女は言う。
考えることが楽しいとは!
私も無意識には感じていたのかもしれないけれど、彼女と話してなるほどと思った。
初心者のちゃっぴーに合気道の新たな楽しみ方を教わった日だった。
ではまた!