受けのポイント其の三「一度つかんだら、途中で力の加減を変えない。」

〜3月某日、諸手取り技をユータとかずこ夫人が稽古中〜

うぬぬ、

ユータさん、途中から握る手にグッと力を入れましたね。力一杯つかんでも構いませんが、途中で力の加減を変えないようにしましょう。

いったいどこまで耐えて、いつ倒れたらいいんですか?

取りとの接点を離さないように不自然な体勢にならないように気をつけ、慣れるまでは余裕があるうちに受け身を取りましょう。

片手取りや諸手取り、後ろ両手首取りといったつかみ技の場合、つかんだ手の力や方向を途中から変えないことが重要です。しっかり握るにしろ、柔らかく握るにしろ、途中で力の加減を変えず、そのまま相手の動きについていってください。

相手とつながった接点(握っているところ)を維持するには、筋力に頼らず全身を使ってフットワーク良く追いかけましょう。

途中でカを入れて止めると、相手の良さを引き出せないばかりか、力を入れた時にこちらの反応もそれだけ遅くなります。

はんのう?あたくし手順通り動くだけでしたわ。

形稽古は何をされるかわかっているので逆らうことは簡単です。しかし技の手順を一時忘れ、取りとの接点を追い続ける(攻撃し続ける)稽古によって反応が磨かれると思います。

また受けを取るときに自ら負荷をかけることで体幹が鍛えられ、取り(技をかける)のときに活かされるでしょう。

日々の稽古で相手の力の方向や大きさを繊細にキャッチして反応し、全身で受けを取れるようにしましょう。

握る強度は相手の習熟度に合わせましょう。子供や女性といった自分より非力な相手との稽古も、握力に頼るのではなく足を動かして手のひらが離れないようにすることで自分の鍛錬になります。

手のひら(特にイラストの赤斜線の箇所)が離れないように足を動かして全身で相手についていくと、初心者でなくても汗びっしょりになります。

必死に受けをとると膝を打つことがあります。怪我の予防にクッションの入った膝サポーターをしても良いでしょう。


クッションが邪魔だと感じるようならこちらでもいいと思います。

諸手取り


受けのポイント③

一度つかんだら、途中で力の加減を変えない。

一瞬一瞬の相手からの力を感じとってみせる。。。

何がきても反応できるようたくさん受けを取ります!

「受けのポイント」はまだまだ続くよ。
次回は、其の四「つかんでいる手や肩で動きを止めず、◯◯で動く。」です。

【参考書籍】「DVD付 合気道パーフェクトマスター」植芝 守央 著  新星出版社

※この記事は、
合気道探究 第33号
 稽古覚書(4)「受け」のからだ、「受け」のこころ
 関昭二師範「相手の良さを、受けで引き出す」
     
をベースとしています。

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