受けのポイント其の四「つかんでいる手や肩で動きを止めず、全身で動く」

つかんでいる手や肩で動きを止めず全身で動いていますか?

熟練者にとっても非常に難しいことですが、形稽古が成り立つには必要なことです。

受けのとき、打ちっぱなし、つかみっぱなしになっていませんか?
相手の力を受ける時、肩に力を入れて固くし、そこで動きを止めないようにしましょう。つかんでいるところや相手との接点から受けた力を自分の全身に伝えていく。自分のほうが体格や力でまさっていても、相手の力や動きをできるだけ殺さず、全身で受けとめて行くようにしましょう。

私もいまだに上手く出来なくて師範より指導を受けます。

全身で受けを取る

初登場コミー。合気道歴1年半、5級。週1回ペースで稽古していたが、先月から週2回に増やしてガンバっている。

全身で受けとめると言われましても・・・具体的にどうしたらいいんですか?

ではコミーさん、諸手取りで私の腕を制してください。

〜コミー、諸手でやなぎさわ先生の腕を制する〜

コミーさんへっぴり腰の不自然な格好になっていますよ。

フィクションです。

片手取りや両手取りで相手の腕を制するためにつかんだ後、取りの動きについていかなければ制し続けることはできません。つまり “し続ける(取りの動きについていく)”ことが重要です。正面打ちであれば取りと受けの手刀が触れた後、触れた部分がずれないように取りの動きに合わせてついていきます。

取りの動きにあわせるには動きの方向、力の強弱や方向等を触れている部分から感じ取ります。ですから触れた部分が離れないようにしましょう。つかみ技では正しくしっかり握り続けることはもちろんのこと、握った手の力を途中で変えないことも重要です。

よし、崩されても負けずにがっちり制し続けるぞ。

ユータくん力み過ぎなのよ。肩の力抜きなさいよ。ったくー。

肩の力なんてちっとも入れてませんよう。ちゃっぴー先輩が強引だからついて行けないだけです。ぷう。

フィクションです。

制し続けようと頑張るあまり、つかんでいる手や肩で動きを止めれば、手や肩の可動範囲以上の動きにはついていくことができません。

かといって初心者に向かって「肩の力を抜け。」とか「脱力しろ。」と言っても、最初のうちは手や肩で動きを止めていることや力んでいることに自覚はないものです。脱力しろと言われても、言われた方としてはどうすればいいのか分からず戸惑うことでしょう。

打ったりつかんだりする速さや強さにこだわらず、先生の模範の動きを忘れ、取りと触れている部分を直線的に追いかけることのみ考えてついて行ってください。仮に、つかむ前に相手の手が動いたらつかもうと追いかけてください。

全身を動かしてついていくことで“し続ける”ことができます。

なるほど、とにかく目の前の接点に集中してついていけばいいってことですね。

ドキュメント「シン・仮面ライダー」 ~ヒーローアクション挑戦の舞台裏~

映画『シン・仮面ライダー』の制作現場に密着。『仮面ライダー』シリーズ52年の歴史で長期取材は初! ヒーローアクションに挑んだクリエーターたちの2年間の記録  ←このブログには関係ありません。

次回は、其の五「つかんでいる所や相手との接点を常に〇〇
に入れているか。」です。

※この記事は、
合気道探究 第33号
 稽古覚書(4)「受け」のからだ、「受け」のこころ
 関昭二師範「相手の良さを、受けで引き出す」
     
をベースとしています。

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