合気道袴の選び方
先週の審査会で3級に昇級した2人の女性が岩田商会さんへ袴を注文しに行きました。
試着して座ったり立ったり転換したり・・たっぷり1時間かけて袴を選んで、お店の方には大変お世話になりました。
今回は初めて袴を購入する際の選び方について書きます。
1.合気道には合気道専用袴がよい。
合気道の袴は、剣道袴ではなく合気道専用のものが良いと思います。合気道用の袴の腰板はゴム製なので、受身を取った際に衝撃吸収に優れています。かつ岩田商会さんの袴は足が開きやすいと感じます。
2. まず袴の生地を選ぶ。
お店に行くと、まず袴の生地を選びます。生地には、テトロン、麻混紡、木綿の3種類がありますが、初めての人はテトロン一択です。頑丈でシワになりにくく、お手入れが簡単です。
岩田商会さんでは武州正藍染の糸で製織した生地を使用した藍染袴も生産されています。使い込んだ藍染の袴は美しく肌触りが優しく通気性に優れていて素晴らしいのですが、お手入れが難しいので初めての人にはおすすめしません。
何度も水に通して最高に風合いの良くなった、お気に入りの紺袴↓
私はテトロンしか持っていません。
3. サイズを選ぶ。
袴を選ぶ際、初めての人はサイズを迷うことがあります。
洋服とは違って太っているから入らないなんてことはないので、帯位置の上側に当てて長さを確認してサイズを選べば大丈夫なわけですが、お尻の大きさで丈が変わるので、気になる人は道着と帯を持って行って試着させてもらうといいと思います。
袴の着姿は前側が短く、後ろ側が長くなります。
丈を決める際は、横からくるぶしを見るとわかりやすいです。くるぶしの下くらいが見た目と動きやすさのバランスが取れているように感じます。白帯のうちは安全性重視でそれより2-4cm短いほうがいいかもしれません。
高段者で、床を引きずるくらい長い袴を履きこなしている人もいますが、初めての人は前から見て足が見えなかったり、後ろから見て裾が床につくのは長過ぎると思います。
岩田商会さんでは、前後の丈を変えたり、脇の開きを広げたり、紐の長さを変更したりなど細かいオーダーも受けてくれますが、初めての人はサイズ通りで購入してみてください。慣れてくると帯の結ぶ位置を変えたくなったり、着付けの仕方が変わったりするものなので、細かくオーダーするのは2枚目の袴からにしたらいいと思います。
4.袴の色を選ぶ。
袴の色は紺と黒の2種類あります。藍染を連想させる紺にするか、しまって見える黒にするか、どちらにするかはお好みで。
私は黒派!手持ちの4枚のうち3枚が黒です。
関師範はテトロンの紺袴が多い印象です。
こちらの写真で関師範は紺袴、やなぎさわは黒袴を着けています。
5.刺繍糸の色を選ぶ。
刺繍ですが、本部道場の稽古人たちの袴を観察すると、金茶で苗字だけ刺繍が多数派で、次に多いのは白(白っぽい色)、他には金、銀、紫、ピンクなど様々です。袴と同系色の黒や紺で刺繍をしている人もいます。無刀会ではお尻の後ろに白銀色の楷書で「無刀会 氏名(フルネーム)」と2行で刺繍してもらっています。
なんとなく金茶は古くからの稽古人のイメージで、白っぽい色がイマドキだと感じるのは私だけ?
6.価格について
価格はサイズと刺繍の文字数により変わりますが16,000〜18,000円といったところです。25号のテトロン袴に道場名3文字と氏名5文字を刺繍すると16,340円です。(2024年4月現在)
着崩れない袴の着け方については来月(←努力目標)書きますね〜。